【 試験課題 】
1. 国産19型21石入り秒規正つき鉄道時計
旋盤によるてん真別作、巻き上げひげ内外端末曲線の成形、どてピン、けん先などを含む脱進器調整。その他不具合箇所の修理、完全分解掃除。
2. 国産11型21石入り日付カレンダーつき自動巻腕時計
各部不良箇所を修理、完全分解掃除。
【 調整基準 】
前項の修理調整の結果次の基準に合うこと
・ 5姿勢各二日ずつの平均日差 : ±10秒以内 ±20秒以内
・ 同上 最大日較差 : ±5秒以内 ±10秒以内
・ 同上 最大姿勢差 : ±15秒以内 ±30秒以内
・ 復元差 : ±5秒以内 ±10秒以内
・ 作業(修理分解掃除などのできばえ) : 試験官判定
以上日本時計師会所蔵CMWに関する資料より
以上のような試験内容ですが、実際はもっと細かく規定があり、部品製作についても、制作する材料の硬ささが決められていますので、鋼鉄を自分で焼き入れ焼き戻しをして規定内の堅さを作りその材料で部品作りをします。
またてん真を制作し組み込むのですが、てん輪に振れのなうようにしないと減点になります。
当然てん真の仕上げが悪いと動いてくれませんし、精度も出ませんのでかなりの緊張を持って制作にあたります。
その他ここでは挙げられないほどの規定があります。
このような内容の試験をクリヤーしてやっとCMWの称号が貰えます。
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